カーリング女子のフォルティウスが30日、都内で取材に応じ、中古携帯電話の販売を展開する「ニューズドテック」と電機部品を扱う商社「加茂川啓明電機」とスポンサー契約を結んだことを報告した。

26年冬季五輪ミラノ・コルティナダンペッツォ大会出場に向けて今後4年間にわたり心強いバックアップを受ける。北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレや世界選手権出場の中部電力など国内のライバルを倒し、5月の日本選手権で連覇を目指す。

フォルティウスは昨年11月で北海道銀行との契約が終了し、12月からはクラブチームとして再スタートを切った。現在は札幌市内を拠点に1日2時間程度の氷上練習とフィジカル強化に取り組んでいる。4月以降は実戦の場を増やし、日本選手権に備えていく。

この日はスキップ吉村紗也香(30)、リードの船山弓枝(43)、セカンド近江谷杏菜(32)、サード小野寺佳歩(30)、20年ユース五輪出場の小林未奈(19)の5人が参加。2社がスポンサーに名乗り出てくれたことに、最年長の船山は「選手の希望や未来が広がった」と感謝した。

北京五輪で銀メダルを獲得したロコ・ソラーレの戦いで注目度が増す女子カーリング界。吉村は「(ロコは)素晴らしい戦いをしてくれたと思ったと同時に、五輪に出られなかったという悔しさが半分以上あった」。4年後の五輪で代表権を勝ち取りロコ以上の成績を出すために、出直しを図る日本選手権は負けられない。【平山連】