フェラーリのカルロス・サインツが自身初のポールポジションを獲得した。

予選は開始10分前に降りだした雨でウエットコンディションに。Q1、Q2ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が他を圧倒する速さを見せたが、Q3では路面が徐々に乾いていきタイムアップしていく中で360度スピンやブレーキングミスが目立った。セッション終了間際のアタックラップでサインツが1分40秒983を叩き出したのに対し、フェルスタッペンは1分41秒055の自己ベストタイムを塗り替えることができず2位。3位にはフェラーリのシャルル・ルクレールがつけた。

サインツは初ポールに続き、明日の決勝で初優勝を目指す。

「レーシングラインにも水溜まりがあって滑りやすく、インターミディエイト(浅溝)タイヤに熱を入れるのも簡単ではないコンディションだった。でも最後に良いアタックラップをまとめることができて、特別何かがすごかったというわけではないと思うけど、結果を見てびっくりしているよ。FP3では少し問題があって速さがなかったけど、その問題は解決できたはずだし、それを除けば今週末はずっと速さがあった。フリー走行2回目のペースを見れば、明日の決勝でもこのポジションを維持することは可能だと思う。もちろんマックスはプレッシャーを掛けてくるだろうけど、全力を尽すよ」

角田裕毅(アルファタウリ)は決勝を見据えてドライコンディション寄りのセットアップを選択したため不利な状況ではあったものの、Q2進出を果たして13位で予選を終えた。(米家峰起通信員)