競泳の世界ジュニア選手権(4日閉幕、リマ)で女子個人メドレー2冠などを獲得した成田実生(15=金町SC)が7日に帰国し、成田空港で取材に応じた。

成田はパリ五輪での活躍が期待される若手のホープ。女子400メートル個人メドレーで大会新記録の4分37秒78をマークし、2位に6秒以上の差をつけて圧勝した。さらに200メートル個人メドレーでも優勝。400メートルメドレーリレーも加えると3冠を達成し、「いままでよりも成長した。自己ベストに近いタイムを出せて、自信になった」と収穫を口にした。

8月下旬のジュニアパンパシフィック選手権(ハワイ)からの転戦。それぞれの大会では雰囲気が異なったと振り返り、「世界ジュニア選手権では、ぴりっとした独特の雰囲気を楽しめた」。慣れない海外での生活や、移動や連戦による疲労が残るなかでも、しっかり結果を出した。久しぶりに帰国し、「まずは自分の布団で寝て、リラックスしたい」と、にこやかに語った。

人生初の海外体験。「最初に飛行機に乗るときからわくわくした」と振り返る。滞在中にはハワイの海や、ペルーの屋台などでリフレッシュしたという。食生活ではちょっとした不自由も体験し、「野菜ドレッシングを持っていけば良かった。そういうところを次につなげたい」と笑った。

池江璃花子の後輩にあたる東京・淑徳巣鴨高1年生。3月の国際大会日本代表選考会では女子400メートル個人メドレーで2位に入り、当時の世界ジュニア記録を更新。5月の日本選手権では女子200メートル背泳ぎで初優勝を飾った。

この後は栃木国体(17~19日)に出場予定。

◆成田実生(なりた・みお)2006年(平18)12月18日生まれ、東京都葛飾区出身。金町SC所属、淑徳巣鴨高1年。幼稚園に入る前からスイミングスクールに通い始める。得意種目は背泳ぎ。趣味は絵を描くことと、家族でのドライブ。好きな教科は英語、苦手は数学。身長161センチ、体重44キロ。