バドミントン女子シングルスで東京オリンピック(五輪)代表の奥原希望(27=太陽ホールディングス)が28日、夢や目標を持つことの大切さを子どもたちに伝えた。

埼玉県の嵐山町立志賀小で特別授業を実施。約70人の小学5、6年生に向けて、「夢や目標を持って欲しい。それをかなえるにはとにかく行動すること。一生懸命頑張ることが大事」。自らの体験を交えてわかりやすく話した。

約20分の講演後は、バドミントン部に所属する4人の生徒とシャトルを打ち合うなど、笑顔で交流。さらに16年リオデジャネイロ五輪で獲得した銅メダルを披露すると、子供たちは宝物を眺める目で見つめた。

約1カ月前から講演の内容を考えていたと明かした奥原は、「元気いっぱいの小学生と楽しい時間を過ごせた」。子どもたちに夢を与えるとともに、自らはパワーをもらった様子だった。

右大腿(だいたい)骨の疲労骨折などの影響で、日本開催だった8月の世界選手権(東京)とジャパン・オープン(大阪)をいずれも欠場した。現在の状態については「ぼちぼち回復しつつも、まだフルでは練習できていない」。

万全の状態で来春からの五輪レースに立つことを優先しつつ、10月中旬のデンマーク・オープンと同下旬のフランス・オープンについては「参加したい」と意欲を示した。