昨夏の東京オリンピック(五輪)で金メダルを獲得した阿部詩(22=日体大)が2大会ぶりの3度目の優勝を飾った。

決勝で、東京五輪銅メダルのチェルシー・ジャイルズ(英国)に勝利。技ありを守り切った。

準決勝では東京五輪2位のアマンディーヌ・ブシャール(フランス)を返り討ちしていた。

東京五輪を制した後の昨年9月と10月に両肩を手術した。高校時代から苦しんでいた脱臼癖が治り「集中できて、その意味では東京五輪の時より状態はいい。強いと思う」という充実の状態に。不安なく試合を迎えており、五輪より上なら負けるはずがなかった。

24年パリ五輪での2連覇へ「あの感動を、もう1度」をテーマに。手術後は世界選手権に出られるかどうかも難しかったが「出るからには優勝」と誓った通りの頂点に立った。