ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(22=シスメックス)が、海外開催のGP初優勝を飾った。

フリーもトップの145・89点を記録し、合計217・61点。2位には206・66点で昨季世界ジュニア女王のイザボー・レビト(15)、3位に197・61点でアンバー・グレン(22=ともに米国)が入った。

海外メディアの質問に答えた、メダリスト会見での坂本の一問一答は以下の通り。

-優勝の感想

「スケートアメリカは今回を含めて5回目で、初めて金メダルを取れたので、すごくうれしい気持ちでいっぱいです。今日はやっぱりショート(SPの3回転-2回転)の分もあったので、3-3をとにかく決めたい気持ちで、何とかできて良かったです」

-2位のレビトが「練習通りに大会では演技ができない」と言っている。そのように思うか。練習よりも大会の方が演技が良かったことはあるか

「シニアに上がってから6年目。これまでの5年で練習より試合が良かったのは1~2試合ぐらいです。ほとんどは練習より、うまくいかない。練習で120%にすれば、試合で100%になる。シニアに上がってからは特に、練習以上のものは試合で出ないと思っています」

-五輪が終わってから競技を退く選手が多い。モチベーション、考え方は。女子のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の現状は

「オリンピックシーズンが終わって一区切りがついたところですが、北京オリンピックが始まる前から『まだまだ続ける』と決めていた。オリンピックが終わった時点じゃなくて、まだまだスケートを続けていたいという気持ちがありました。やめるとか、休養するっていう選択肢は全くなかったです。今まで通りに競技に出続けようと思った。(高難度ジャンプへの挑戦で)ケガをすると、今後の競技人生を左右される。挑むのはすごく大変なこと。決まれば得点源になるので、やる選手はチャレンジしていくと思うけれど、女子選手ならではの体形変化とかについていけなくて、跳べなくなるとか、なかなか大人になってから跳ぶのは難しい。跳べている子はすごいし、自分も跳びたいと思うけれど『若さには勝てないな』っていうのが現状です」