女子日本代表で北京オリンピック(五輪)銀メダルのロコ・ソラーレが、決勝で韓国に延長戦の末に8-6で競り勝ち、初代女王に輝いた。

今大会は従来のパシフィック・アジア選手権と米大陸の大会が統合された新設大会。ロコ・ソラーレは統合前の大会を15年に制しているが、その後は2大会準優勝などタイトルまであと1歩という結果が続いていた。それだけにリードの吉田夕梨花は「このメンバーでまた、15年以来の優勝ができてうれしい」と感無量。試合直後にコーチらとハグを交わすと、うれし涙があふれた。

セカンドの鈴木夕湖は、「みんなで支え合って初代の優勝チームになれた。本当にうれしいし、感謝したい」と実感を込めた。

リザーブとしてチームを支える石崎琴美は、「この大会では選手全員、そしてスタッフみんなで内容の濃い毎日を過ごしたと思っている」と振り返った。準決勝のカナダ戦では劇的な逆転勝利を収め、決勝の韓国戦では延長にもつれ込んだ激闘を制した。戦況をコーチ席から見つめ続けたベテランは、「最後の最後まで戦って勝ち切ってくれた4人を誇りに思うし、このチームを誇りに思っている」とうなずいた。