2023年は「スケートが彼女」の年にする-。

2月の4大陸選手権(米コロラドスプリングズ)男子代表の三浦佳生(17=目黒日大)が、78・89点で2位スタートとなった。

最後のジャンプを決めきれなかった。冒頭の3回転ループを成功させ、続くトリプルアクセル(3回転半)では出来栄え点(GOE)で2・40点の加点を得た。しかし、3本目のフリップ-トーループの連続3回転ジャンプで着氷が乱れた。フィニッシュ後は、思わず両手で頭を抱えた。

ジュニア課題の今大会では、SPで4回転ジャンプを跳ぶことができない。演技後は「普段は4回転をやっているんですけど、3回転より4回転のほうが簡単だな」と本音を吐露。「4回転は最後まで締めて降りられるんですけど…」と悔しそうに打ち明けた。

大会前には神奈川県内の神社で初詣。手を伸ばしたおみくじには「感情を表に出すな」と書かれていた。

「静かなる闘志を燃やす1年にしていきたいと思います。試合とかでオラオラしないように頑張ります」

恋愛運に目をやると、そこには「願わぬ」との言葉があった。「(今年は)スケートが彼女の年になると思います」。笑みを浮かべて、競技漬けの日々を送ると約束した。

翌17日のフリーでは、首位に立った同い年の中村俊介(17=中京大中京高)を1・80点差で追う。

「明日は未知数なところもありますけど、自分にできることを尽くして、そのうえで結果を楽しみにしたいと思います」

23年へ弾みをつけるべく、静かに闘志をたぎらせた。【藤塚大輔】

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