今季初の三沢市開催で大型連敗ストップだ! 東地区3位青森ワッツが同6位山形ワイヴァンズとの「東北ダービー」を79-70で制した。アレックス・デイビス(31)が両軍最多19得点、12リバウンドの「ダブルダブル」に加え、3スチール、2ブロックショットと攻守で躍動。20-21シーズンから続いた山形戦の連敗を「10」で止め、勝率5割復帰を果たした。

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“青森キラー”の山形を倒すべく、前進した。デイビスは第1クオーター(Q)に2本のダンクシュートを含む7得点と躍動。だが、5点を追う第2Qは苦しい展開。いきなり速いパス回しからフリーで3点シュート(3P)を決められ、連続失点。シュートの精度を欠き、オフェンスリバウンドも奪えず、同Q残り3分30秒で17点をリードされた。

それでも徐々に流れを引き寄せた。会田圭佑(27)がこの日、チーム初の3Pを決め、終盤はマックス・ヒサタケ(24)の連続得点で前半を10点差で折り返した。1点差まで追い上げた第3Q終盤、野里惇貴(28)の2点シュートで逆転に成功。2点リードで突入した第4Qは序盤に4点差と詰め寄られたが、デイビスのダンクを含む4連続得点。残り5分で12点をリードし、そのまま逃げ切った。高原純平ヘッドコーチ(42)は「前半の苦しい時間帯をディフェンスでしのいでくれたのが勝利につながった」と評価した。

この日は、ボルテージが上がった応援も力になった。今節から試合中のタイムアウトで、アリーナMCの掛け声に合わせた声出し応援が「解禁」。試合をひっくり返した第3、4Qは大きく盛り上がった。

ホーム山形戦後は佐賀、東京Zとアウェーで激突。2月ラストゲームの25、26日は八戸市開催で西宮との2戦を控える。山形戦の連敗に終止符を打った力を自信に変え、連勝の2月にする。【相沢孔志】