高校での日々を成長の糧とし、それぞれの道へ踏み出していく。

フィギュアスケート女子の河辺愛菜、松生理乃、横井きな結、陸上女子の蔵重みうが1日、愛知・中京大中京高で卒業式に出席し、高校生活での思い出や卒業後の抱負を口にした。

22年北京オリンピック(五輪)代表の河辺は、五輪後に拠点を京都から地元・愛知へ移すことを機に、昨年4月に同校へ転校。おさななじみの松生や横井らが明るく受け入れてくれたことに感謝し、「転校したのが昨日のようで、あっという間の1年でした。みんなと楽しく高校生活が終えられてよかったです」と笑顔を見せた。

今季のグランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯7位の松生は「試合が終わった後に、学校で『おめでとう』と声をかけてもらったりして。そんな何げない日々がうれしかったです」と柔らかな表情を浮かべた。

今年1月の八戸国体で7位だった横井は文化祭を振り返り、「みんなで服を選んだり、ダンスの振り付けをあわせたりするのが楽しかった」と思い出を回想。3人とも中京大へ進学するとあり、「3人でインカレ(日本学生氷上競技選手権)に出るのが目標です」と今後を思い描いた。

昨夏の高校総体100メートルを11秒85(向かい風0・7メートル)で優勝し、今春から甲南大へ進学する蔵重は「高校生活で自己ベストを大きく更新できた3年間でした。どうなったら速く走れるのか、走りについての理解を深められた」と充実感をにじませた。

4人は玄関口で記念撮影をするなどし、思いで深い学びやでの日々に思いをはせていた。【藤塚大輔】