県代表男子の浜松南レイカーズが、6年生の引退試合を勝利で飾った。全3試合中の3戦目で鶴来ミニバスケットボール教室(石川)に47-43。前日2戦の連敗から気持ちを入れ直し、追いすがる長身2選手を擁する相手から逃げ切った。

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浜松南レイカーズが最終戦を勝利で締めた。前日に長崎と山形の代表に2連敗。仲間と臨む今チーム最後の試合に、エースのフォワード山田煌月(おうが、浅間小6年)は「やってやろう」と気持ちを引き締めコートへ。第1クオーター(Q)で6得点とチームをけん引し、仲間もそれにこたえて16-5。前日で課題の残った入りを修正し、一気に流れを引き寄せた。

コート上の5人が、攻守で当たり負けしないプレーを披露した。第2Qでは相手に178センチ選手が登場。でも屈することなく、12点リードで折り返した。第3Qでは相手の168センチ選手も絡んで思うように得点させてもらえず。それでも諦めずにチーム一丸となり、最後まで攻守で体を張り続け、追いすがった相手から4点リードを守りきった。

山田はミニバスケ最後の試合を「勝って良かった」と笑みを浮かべた。本年度から進学する浜松学院中で今大会の経験を生かすつもり。「上には上がいる。たくさん練習し、自分が上になりたい」と新生活への決意を述べた。前日の右足負傷でベンチを温めたガード川田真央主将(佐鳴台小6年)は、勝敗の見えた最後の4・7秒に出場。試合で思いっきり戦えず悔しい思いをしたが「みんなが自分のいなかった分をカバーしてくれうれしかった」と勝利のプレゼントを喜んだ。

選手らは最後の試合でスローガンの「全力」を体現した。試合前「悔いなく楽しんで」と送り出した河西良浩監督(53)は「今大会3試合で、子どもたちのエネルギーを一番感じた試合だった」。今チームは一昨年11月からの戦績に1勝を積み重ね、56勝19敗1分けとして会場を後にした。

▽浜松南・河原一樹主将(3年)(1回戦大勝も2回戦で河南に敗れ)「いい緊張感の中で試合ができました。接戦で勝てるチームになりたいです」