日本大学(日大)アメリカンフットボール部の寮内自室で違法薬物を所持したとして、警視庁に覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反(ともに所持)の疑いで3年生部員の北畠成文容疑者(21)が逮捕、送検された事件に関する大学側の会見が8日、東京・千代田区の日大会館(本部)で行われた。
OGの小説家で、昨年7月に就任した林真理子理事長(69)と酒井健夫学長、競技スポーツ担当の沢田康広副学長が登壇した。
林理事長は22年7月に日大の理事長に就任。だが、大学を改革していく中で、スポーツの分野は後回しにしていた状況だったという。
「就任してからスポーツの方は沢田副学長、学長にお聞きする立場だった。はっきり言って遠慮があった。組織が分からないし、監督、コーチもよく知らない。彼らのグラウンドに行く機会もない。そういうことは教学に任せるべきと思っていた。一番重たい問題を抱えていたのはスポーツの分野でした。私の方で積極的に、遠慮せずに、どんどんいくべきだった。他の文系の方とは親しくお話しできても『スポーツ関係の方とは距離を置く』という心理が、今回このようなことがあった時に、影響しているのではないかと考えています」
その上で今後について「言い訳になるが、就任して1年。いろいろなことをやってきた。スポーツの方は、少し後回しにしていたのは事実。今日このような問題が生じたのは、重く考えています。これからは酒井学長と一緒に、改革をスポーツに手を伸ばさないといけない」と言及した。
◆林真理子(はやし・まりこ)1954年(昭29)4月1日、山梨県生まれ。日大芸術学部卒業。コピーライターとして活動した後、1982年のエッセー「ルンルンを買っておうちに帰ろう」がベストセラーに。86年の「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞。95年「白蓮れんれん」で第8回柴田錬三郎賞、98年「みんなの秘密」で第32回吉川英治文学賞も受賞。20年には菊池寛賞を受けた。83年から「週刊文春」でタイトルを替えながら連載しているエッセーは20年に「同一雑誌におけるエッセーの最多掲載回数」として、ギネス世界記録に認定されている。


