柔道のグランドスラム(GS)パリ大会を終えた日本男子の鈴木桂治監督が9日、羽田空港に帰国し、男子100キロ級を制したウルフ・アロン(パーク24)のパリ五輪代表内定が濃厚であるとの見解を示した。「これ以上ない成績。選考の理由として納得できる。しっかり説明して強化委員会に諮る」と語った。

全日本柔道連盟は14日の強化委でウルフの内定を審議する。鈴木監督は不振続きで代表争いの窮地に追い込まれていた東京五輪王者について「土壇場で心の強さが出て、本来もっている力を引き出した」と高評価した。

男子100キロ超級でパリ五輪代表内定の斉藤立(国士舘大)はパリでの国際合宿から帰国。「けがなくやり切れ、課題も見つかった。めちゃくちゃ楽しい合宿だった」と充実感をにじませた。(共同)