全日本柔道連盟は14日、オンラインで強化委員会を開き、今夏のパリ五輪男子100キロ級代表に21年東京五輪覇者のウルフ・アロン(27=パーク24)が内定した。これで男女計14階級の日本代表が出そろった。

ウルフは東京五輪後の不振を乗り越え、今月のグランドスラム(GS)パリ大会を制してアピールに成功。強化委でも異議は出なかった。都内の講道館で会見した鈴木桂治監督は、GSパリ大会で延長戦がなかったことなど内容面も評価。「新しい戦い方をしている印象。この大会をきっかけにいい状態になってくれると期待している」とした。

他の階級は男子66キロ級の阿部一二三、女子52キロ級の阿部詩(ともにパーク24)らが既に内定。東京五輪は9階級を制し、2連覇が懸かるのは阿部きょうだいを含め男子3人、女子2人となる。金野潤強化委員長は具体的な金メダル目標数には言及せず「選手たちの希望をかなえたいという思いが一番。バックアップするだけ」と話した。