プロアイススケーター羽生結弦さん(29)の故郷・宮城の利府町にあるセキスイハイムスーパーアリーナで「羽生結弦 notte stellata(ノッテステラータ)2024」が開幕。昨年3月に続き、今回で2回目となる宮城県でのショーでは羽生を含めた国内外10人のスケーターと女優大地真央(68)らが出演。新演目の「Danny Boy」など計22曲のパフォーマンスで復興を願った。

第二部では、鈴木明子(38)、本郷理華(27)無良崇人(33)、田中刑事(29)、シェイ=リーン・ボーン(48)ら5名の演目からスタート。「Permission to Dance」に合わせて踊った。演目中はスクリーンに曲に合わせて踊る羽生さんの映像が流れ、その姿はスクリーンに見立てたリンクにも大きく映し出された。

6曲目には田中、無良が「Saturday Night Fever」に合わせてダンス。アイスリンクは、さながらディスコに様変わりし、ミラーボールのようなライトの点滅と曲調に合わせ2人は息の合ったダンスで盛り上げた。

フィナーレ前には羽生さんが新演目のピアノ曲「Danny Boy」を披露。暗闇の中で登場した羽生さんの一挙手一投足に声援が飛び、明るくなったリンクに、真っ白な衣装に身を包んだ羽生さんの姿が見えると、アリーナは徐々に静寂を取り戻した。

「Danny Boy」のコンセプトは「希望」。風になびく白い衣装で、リンクをなぞる華麗な滑りを見せ、過去、現在、未来の「希望」を表現し、観客を魅了した。最後にリンク中央に、右手を突き上げ、演じきった羽生さんに観客は総立ち。6100人の観客が、羽生さんの思いに万雷の拍手で応えた。