柔道のパリオリンピック(五輪)女子78キロ超級代表の素根輝(23=パーク24)が頼れる兄のサポートを再び受け、2連覇に挑む。

12日、都内で行われた全日本合宿に参加。兄勝さんと会話し、組み合い、技術確認を行い、「今年に入ってですね、また兄にサポートしてもらう体制がしっかり整っている」と明かした。

体形も顔立ちもそっくりな長兄は、東京五輪前にも常に帯同してもらった頼れる存在。「やりやすいですね。何も気を使わなくて。自分の柔道を1番知ってくれている」と支えてもらっている。

昨年5月の世界選手権を制したが、内容的には納得できなかった。「いまのままじゃ五輪は厳しい」。昨年まで不安も抱えながら、なかなか打開策が見つからなかった。昨秋の大会で久しぶりに兄と会え、「できる事は何でも言って」と言葉をもらい、再びのタッグを頼んだ。

今月下旬のグランドスラム・トビリシ大会(ジョージア)が世界選手権以来の試合となる。「結構強い選手もエントリーしてるので、その中で自分がどういう戦いができるかに集中して戦いたい」。きょうだいで、新たな戦いに臨む。