日体大OBで客員教授を務める日本バレーボール協会会長の川合俊一氏(61)が15日、同大学の卒業式(東京・世田谷区)で熱いエールを送った。

祝辞では会長として情報交換する各企業で、コンプライアンスが厳しくなっている現状に触れた。部下が上司から指導を受ける機会が減っていることや、早期退社が多いことを念頭に「ちょっとぐらいでへこたれない。どれだけ踏ん張りがきくか、そうした人材が求められている。今の日本は日本体育大学が引っ張っていかないといけない。(周囲に)必要だと思われる社会人になってほしい」と思いを込めた。

自身の声はかすれ気味で「ポリープが見つかりまして、来月に手術をします」と明かした。この日は水泳の飛び込みでパリ五輪(オリンピック)に出場する三上紗也可(23)、出席はかなわなかったバレーボール日本代表の高橋藍(22)らが理事長賞を受賞した。【松本航】