レギュラーラウンド(RR)7位の東京グレートベアーズが、クラブ初めてのファイナルステージ(FS=23日開幕、東京・大田区総合体育館ほか)進出に向け、負けが許されない最終カードの初戦を取った。

昨季覇者で同3位の名古屋と、敵地で対戦。クレク、高梨、伝田、王ら主力を温存した相手を、3-1(31-29、25-23、19-25、25-21)で退けた。敗れれば上位6チームによるFS進出が絶望的となる一戦で、踏みとどまった。

上位チームを相手に、気合で上回った。ジュースに次ぐジュースの熱戦となった第1セット(S)。30-29から、エース柳田将洋がサービスエースを決めて長いセットに終止符を打った。

第2Sも終盤まで息もつかせぬ接戦となったが、内定選手の後藤陸翔のバックアタックで18-18の同点に追い付くと、セットカウントから小田嶋大貴がブロックを決めてセットカウント連取に成功した。第3Sは落としたものの、第4Sは粘りを発揮。終盤に逆転すると、マッチポイントでラファエル・アラウージョがスパイクを決め、勝利を収めた。

満員のアウェー状態をはねのけ、明日へ望みをつないだ。この日、6位の東レも勝利したため、東京GBのFS進出条件は、(1)17日のRR最終名古屋戦に勝利(2)同日に東レがVC長野に敗戦 の両方を満たす必要がある。(この場合17勝19敗で並ぶが、勝ち点で東京GBが上回る)。古賀太一郎主将は「しっかり、明日へ準備したい」と力を込めた。

開幕22戦で6勝16敗だったチームが、直近13戦で10勝3敗と大きく巻き返した。クラブ初のファイナル進出へ-。いちるの望みがある限り、東京GBは諦めない。