バドミントン女子ダブルスの“シダマツペア”こと志田千陽(26)松山奈未(25)組(再春館製薬所)が19日、充実の表情で羽田空港に帰国した。

シダマツペアは10日閉幕のフランスオープン、17日閉幕の全英オープンで2大会連続準優勝。フランスでは五輪と同じ会場で経験を積んだ。志田は「五輪の会場での試合は多くはできないと思う。感覚をつかんで、雰囲気も味わえた」と回顧。松山は「悔しい」と口にしつつ、「自信になった。盛り上がりや雰囲気を感じることができた。決勝を戦えて良かった」とうなずいた。

五輪の女子ダブルス代表は最大2枠。五輪選考レースは4月末まで続くが、すでに代表入りを決定的としている。松山は「あっという間だった」と振り返り、本番へは「勝ち切る力」をキーポイントに挙げた。志田も「技術の安定性」を課題に据えた。

もう1枠は、“ナガマツペア”こと永原和可那(28)松本麻佑(28)組(北都銀行)と、“フクヒロペア”こと福島由紀(30)広田彩花(29)組(丸杉)が争っている。

この日はナガマツペアが取材に応じ、松本は「最後までもつれると思っていたが、ケガなくできているので良かった」とこれまでの戦いぶりを総括。永原は選考レース最終盤へ「全英オープンでの悔しさをぶつけて、良いパフォーマンスをしたい」と意気込んだ。