日本水泳連盟は19日、日本ライフセービング協会と「パートナーシップ協定」を締結した。

競泳のパリ五輪(オリンピック)代表選考会が行われている東京アクアティクスセンターで記者会見。日本水連の鈴木大地会長は「水泳は五輪の花形競技の1つですが、人間の溺死を防ぐスキルを身に付ける一面もあります。我々は五輪でメダルを取るためだけに存在しているのではなく、皆さんが泳げるようになり、危険から身を守り、水辺の活動で人生を豊かにする目的もある。お互いのスキルを用いながら、危険を回避する共通のゴールを目指したい」と力を込めた。

水泳教室などを使った普及や啓発活動を中心に、水辺の安全教育「ウオーターセーフティー」の普及を協力して行うという。

日本ライフセービング協会の入谷拓哉理事長は「交通事故が減っているように、水の事故も減らしていきたい。(交通事故は)車の性能が上がったのもそうですが、交通安全の教育が普及している。それと同様に学校教育の中に、水の事故から身を守る教育が必要。まずは水泳で泳ぐ能力を身に付ける。水の中でサバイブする(生きる)力をつけていければ、減っていくと思います」とし、協定締結の効果に期待を込めた。