ベルテックス静岡(西地区5位)が、ホームで同首位の滋賀を85-74で下し、今季2度目の3連勝を飾った。初戦(23日)に続き、堅い守備で相手エースらを封印。攻めてはSGトーマス・ブロープレー(32)が3点シュート4本を沈めるなど両チーム最多25得点と躍動し、中盤の同点から相手を突き放した。中2日の次節ホーム戦(27日、静岡市中央体育館)では東地区ですでに優勝を決めているA千葉と対する。

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ブロープレーが、いつもより大きいアリーナでのプレーに気分を良くし、最多入場者数となった前日23日からさらに54人多い観客3493人の声援を力に変えた。47-47の第3クオーター(Q)残り5分。大黒柱のC兼PFジョン・ハーラー(24)が2点ゴールを決めた後、ブロープレーが正面から3点ゴールでチームに勢いを与えた。

ブロープレーはこのQだけで3点シュート3本を含む13得点を挙げた。「リズムに乗れた」と白い歯を見せ、日々の練習成果を出せたことを喜んだ。得点した際、ベンチに雄たけびを上げたり、3点シュートを決めると控え選手と抱き合う姿も見せた。6アシスト2スチールも披露するなど“ノリノリ”で暴れた。「素晴らしいアリーナ」(ブロープレー)のなか強豪相手に2連勝し、「ファンに感謝したい」と話した。

4連敗を喫していた昨季B1の相手から連続で白星を奪取。選手らは大きな自信を得た。今季残りは9試合。次戦相手も難敵だ。3連敗を喫しているA千葉と対する。完成度を高めた堅守を生かし、次も食らいついて白星を奪いたい。その先ではプレーオフのワイルドカード入りを争う神戸との直接対決となる。負けられない戦いが続く。【倉橋徹也】