全国私立高校男女バレーボール選手権(27~29日、東京・町田市立総合体育館ほか)に男子の東京学館新潟が出場する。1月の春高バレーで3回戦(ベスト16)に進出した旧チームの主力が残り、2月の北信越新人大会では県勢初優勝。勢いに乗って07年以来の優勝を狙う。

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「今回が現チームで初めての全国大会。自分たちの力を試す」。OH坪谷陽向(3年)は強豪私立勢がそろう大会でのテーマを話した。同時に「優勝は目標」と、もちろん勝負にはこだわる。昨年は予選リーグを突破し、決勝トーナメント1回戦(ベスト16)に進出。昨年のラインをクリアし、勝ち進む青写真を描く。

1月の春高バレーでは17年ぶりに16強入りした。当時のメンバーからセッター相田悠一■(■は郎の旧字体)主将(3年)、MB沢田一毅(同)、OH斎藤寿明(同)、坪谷の4人が残った。2月の北信越新人戦は春高準優勝の福井工大福井(福井)を決勝で破って県勢初優勝。「春高で自分のスパイクが通用した。北信越は(優勝する)自信があった」。斎藤が言うように、勢いだけでなく地力も証明した。

渡辺健太郎監督(39)は「全国高校総体の県予選に向けての鍛錬の場。全国でどれくらいできるか」と現状の位置確認を狙いに挙げた。今季のチーム目標は全国総体、春高でのベスト4入り。必然的にハードルは上がった。「粘り強い東京学館新潟のバレーをする」と坪谷。腕試しの場で、自分たちの特長を存分に発揮する。【斎藤慎一郎】