バレーボールのイタリアリーグ・セリエA1部のプレーオフ準々決勝は24日(日本時間25日)に行われ、日本代表のエース石川祐希(28)が所属するレギュラーシーズン(RS)6位のミラノは、逆転勝利で2年連続の準決勝進出に王手をかけた。

3戦先勝方式の準々決勝第4戦で、同3位のピアチェンツァと対戦。セットカウント0-2と追い込まれながらも、そこから3セットを連続奪取。3-2(28-30、25-27、25-23、27-25、15-6)のフルセット勝ちで、通算成績を2勝2敗のタイに戻した。27日(同28日)に行われる運命の最終第5戦へ、ホームでこれ以上にない勢いをつけた。

石川は全セットでスタメン出場し、サービスエース2本を含むチーム2位の20得点。攻守にわたる活躍で、チームを勝利へ導いた。

1-2で迎えた第4セット(S)。先にセットポイントを迎えたものの、24-23の場面で自らのスパイクがブロックに阻まれて同点に追いつかれた。それでも、攻める姿勢を忘れず。26-25から、鋭いサーブでエースを取り、第5Sに望みをつないだ。

最終Sも、流れを引き寄せたのは石川だった。序盤にサーブから連続ブレークを奪うと、中盤には点差を広げるバックアタックを披露。チームはこの得点を足掛かりに、一気に攻め立て、試合を決めた。

パリ五輪イヤーの今年も、日本代表で主将を務める絶対エース。2年連続の準決勝進出へ、全力を賭してけん引する。