バレーボールのイタリアリーグ・セリエA1部のプレーオフ準々決勝最終第5戦は27日(日本時間28日)に行われ、日本代表主将の石川祐希(28)が所属するレギュラーシーズン6位のミラノが、2年連続で準決勝進出を果たした。

2勝2敗で迎えた同3位ピアチェンツァとの3戦先勝方式の準々決勝最終戦。敵地で3-0(25-21、25-21、25-22)のストレート勝ちを収め、クラブ史上初の4強入りとなった昨季に続くセミファイナル進出を決めた。

石川が、喜びを爆発させた。セットカウントを2連取して迎えた第3セット。連続失点で、23-22と点差を縮められた。嫌な流れが漂ったが、断ち切ったのはエースの一打だった。バックアタックを決めてチームを鼓舞。マッチポイントを握ると、力が入る最終局面でも再び強烈なバックアタックを決め、一気に勝利を引き寄せた。両軍トップの18得点をマークした。

第4戦では、セットカウント0-2と追い込まれながらも、そこから3セットを連続奪取。土壇場で驚異の粘りを見せていた。「全ての力を注ぐ。絶対準決勝に進む」と強い覚悟で臨んだ一戦で、有言実行の白星を奪取。勝利の瞬間、満面の笑みを浮かべて、コート上を駆け回った。

「今日、まず試合にしっかり勝って準決勝に進めたので、去年と同じステージに立てることは非常にうれしい」

今月31日(同4月1日)からの準決勝は、レギュラーラウンド2位のペルージャと対戦する。昨季のプレーオフ準々決勝では3勝2敗で勝利している相手。石川は「すぐ次戦があるので、そこに備えてしっかりコンディションを整えていきたい」と力を込めた。

難しい戦いとなることは必至だが、日の丸の絶対エースが、2年連続で“クラブ史上初”へチームをけん引する。