女子バスケットボールWリーグのシャンソン化粧品が、きょう30日からのプレーオフに臨み、2005年度以来18季ぶりの優勝を目指す。レギュラーシーズン(RS)を18勝8敗の14チーム中5位で終え、1回戦からスタート。まずはリーグ8位のアイシンと対し、順当に勝ち上がると同4位トヨタ自動車、準決勝では同1位の富士通と当たる。昨季まで2季連続ベスト4だったチームが、上位の壁を突破し女王の座を狙う。

主将になって4季目のPG小池遥(28)が「自分たちのバスケをやれば優勝できる」と力を込めた。RS8敗中、2桁点差をつけられたのは2試合だけ。最大でも23点差(10日、61●84トヨタ自動車)。残りは1桁に抑えた。主導権さえ奪えば、劣勢からも逆転できるチーム力でこのトーナメントを戦い切りたい。小池は「チームを鼓舞して盛り上げ、波に乗れるよう自分が引っ張りたい」と意気込みを示した。

RSでは守備が課題となった。特に最後は強豪に3連敗。「ディフェンスが機能していなかった」(小池)と反省した。RS後、リバウンドを取り切る、ルーズボールを奪い切る、守備から走るを強化した。今季移籍加入のSG鷹のはし公歌(28=沼津高出)も「守備やリバウンドでアグレッシブにやらないといけない」と気を引き締めた。

今季からチームを指導する鵜澤潤監督(42)は「順調にきている」と攻守の精度アップに自信をのぞかせた。「まだまだ伸びしろがある」というチームを率い、挑戦者として初戦から勢いをつけるつもり。準々決勝までは一発勝負。アイシンに勝てば、次は2季連続で決勝進出を阻まれたトヨタ自動車戦。そこを突破すれば2戦先勝方式となり、準決勝でRS唯一白星を奪えなかった富士通が相手となる。チームは全員でハードワークし、全力で女王の座をつかみにいく。【倉橋徹也】