3月に香港で行われたワールド杯で3位に入ったニナー賢治(30=NTT東日本、NTT西日本)が、3年ぶりの日本開催となったアジア選手権を制した。

日本のエースとして強さを見せつけた。スイムを2番手で上がると、バイクから積極的に仕掛けてレースを支配。4人で形成されたトップ集団からランで抜け出すと、後続を引き離して今季初優勝した。「ランで少し疲れたが、とても良いレースができて満足です」と喜んだ。パリ五輪出場ポイントを着実に加算し、次戦の横浜大会で「五輪出場資格を決めたいね」と意気込み、また1歩、代表に近づいた。

女子は高橋侑子(32=相互物産)が今季初制覇。初戦のヨーロッパ大会では7位だったが、「廿日市は、アップダウンが多く、タフなコースだが、冬場の走り込みが結果に出せた」と、練習拠点のポルトガルでの成果を口にした。

パリ五輪まで残り3カ月。ニナー、高橋ともに、東京五輪に続く、2度目の五輪出場を狙う。

▽男子(1)ニナー賢治(NTT東日本、NTT西日本)1時間53分51秒(2)北條巧(NTT東日本、NTT西日本)1時間55分4秒(3)ファン・ジュンジェ(中国)1時間56分26秒

▽女子(1)高橋侑子(相互物産)2時間5分56秒(2)リン・シンユー(中国)2時間6分26秒(3)ヤン・イーファン(中国)2時間6分43秒

<主催>アジアトライアスロン選手権廿日市大会組織委員会<トップパートナー>NTT西日本、BORTRACE宮島