【プラハ24日(日本時間25日)=藤塚大輔】フィギュアスケート女子でミラノ・コルティナオリンピック(五輪)銀メダルの坂本花織(25=シスメックス)が、現役最後の競技会となる世界選手権へ完全燃焼を誓った。

開幕前日の公式練習後に取材対応。世界選手権への出場理由について「五輪でやっぱりやり切れなかったのが一番大きかった。もうちょっとできたはずだなと。まだ動ける体なのに諦めるのはもったいないと思って出ようと決めました」と明かした。

ミラノ・コルティナ五輪の個人では優勝候補に挙げられる中、フリーで3回転フリップにセカンドジャンプをつけられないミスもあり、金メダルだったアリサ・リュウ(米国)に1・89点差で届かず。昨年6月に今季限りでの現役引退を発表して以降は「オリンピックが最後と決めていた」というが、五輪フリーの演技直後のキス・アンド・クライでは「だいぶ揺れていた」と世界選手権出場に心が傾いた。帰国までの間で出場を決断。リュウら有力選手が欠場する中、帰国後に中野園子コーチに「世界選手権に出ようと思います」と伝えると「え、出るの?」と驚かれたという。

その後は約10日間の休養をとった。その間にはペアで金メダルの「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一組とともに北海道旅行へ。「オリンピックのことを思い出してまた泣いたり。結構熱い話をしました」とリフレッシュした。

世界選手権は22年から3連覇し、昨年は銀メダルを獲得した大会。「オリンピックで忘れてきたものをしっかり取り返せるようにして、最高の結果で終われるようにしたいです」。現役最後の舞台へ「完全燃焼でいきましょう!」と自らを鼓舞するように誓った。日本のエースが有終の美を飾る。