<アメリカンフットボール:第1回アジア選手権>◇26日◇川崎球場

 「第4回世界選手権(=WC)」(7月8~16日、オーストリア)のアジア地区予選として日本と韓国が対戦。日本が76対0で完勝し、アジア代表の座についた。日本は第1Q2分、RB古谷拓也(34=オービック)の3ヤードTDランで先制すると、5分24秒にはDB三宅剛司(27=オービック)がパントブロックから、そのまま45ヤードのTDランを決めて、試合の流れを決定づけた。韓国は果敢に攻めたが、インターセプト4本を食らうなど、実力差はいかんともし難かった。MVPにはFGを2本決めたK青木大介(26=鹿島)が選ばれた。

 WCアジア地区予選で日韓は2003年(第2回)に対戦し、日本が88対0で圧勝した。07年(第3回)は日本がホスト国で予選を免除され対戦がなかったが、韓国は予選を突破。川崎の本選でフランスに勝って5位となっていただけに、この日は熱戦が期待されたが、韓国がミスで自滅した。

 WCには8カ国が参加、4カ国ずつのグループ戦後に優勝および順位決定戦を行う。日本はBグループでオーストリア、フランス、カナダと対戦。前回優勝で現世界ランキング1位のアメリカはドイツ、オーストラリア、メキシコとのAグループとなる。前回準優勝の日本は同ランキング2位で、優勝決定戦は前回と同じ日米対決とみられる。

 【成績】

 日本

 76(28・17・21・10)-0(0・0・0・0)

 韓国

 ◆日本代表:森清之ヘッドコーチの話

 去年、一昨年と代表を編成し、積み上げたものが生かせた。選手が選ばれた責任をもって、しっかり体を作り、フットボールに集中してくれたので、結果が残せたものと思う。

 ◆韓国代表:福田龍秀ヘッドコーチの話

 点を引き離されないようなゲームをしようと思えばできたが、これからのことを考え攻めの姿勢で臨んだ。点差にはない何かがチームに残ったと思う。