優勝候補のイングランド-アメリカ戦で、乱闘騒ぎが起きた。イングランドが38-0と大きくリードして迎えた後半29分のこと。

イングランドは自陣からバックスが右へ展開。CTBの位置に入っていたオーウェン・ファレルがノックオンした球を拾おうとして、前がかりになった。

そこへアメリカのFLジョン・クイルが、ハイタックル気味に突っ込む。ファレルは不意打ちを食らう形で、2人の頭が激突し、ピッチに倒れ込んだ。

このプレーに激怒したイングランドと、アメリカは両軍入り乱れて乱闘に。

2万7194人が集まった会場では、何度もその瞬間の映像が流れ、イングランドのファンはブーイングを浴びせかけた。

クイルは1発退場のレッドカードを受け、アメリカは数的不利になった。

W杯初開催となった港町神戸で、イングランドは45-7でアメリカに勝利。開幕2連勝で1次リーグ突破に前進した。

アメリカはラスト1プレーで「USA! USA!」の大合唱に後押しされ、意地の1トライを奪ったものの、力の差を見せつけられた。