優勝候補の南アフリカ代表が、日本戦へ全力を尽くす。14日、都内で会見を行ったヨハン・エラスムス監督は「日本が勝ったことに関して驚きは全くない。プール戦は必ず1位か2位になると思っていた」と勝利した9月の直前試合から、日本の8強入りを予想していたという。すでに日本の1次リーグ4試合を全てチェック済み。「スコットランド戦では8回しか蹴っていないが、サモア戦では32回蹴っている。その時の相手によってさまざまな戦い方を持っていて、自分たちの長所を出してくる」と細かく分析している。

15年大会では、日本にまさかの敗戦。だが直前試合で勝利し「歴史は塗り替えたと思っている」と引きずっていない。キックを多用した戦術も「同じプランになることはない」と否定。「日本の速い展開にプレッシャーを与える準備をしている」と別の戦術をちらつかせた。15年大会と直前試合に出場した、プロップのムタワリラは「日本のスクラムは4年前に比べて改善している。まとまりとして強い。4年前の負けは過去の話で新しいチャレンジになる」と油断はない。チーム一丸となり、快進撃を続ける日本の壁になる。【佐々木隆史】