日本相撲協会は31日、木瀬親方(40=元前頭肥後ノ海)から「木瀬部屋一同預かり願い届け」が提出され、北の湖親方(57=元横綱)が引き受けたと発表した。両親方が協会を訪れて書類を提出し、各理事に報告されて手続きを終えた。木瀬親方は暴力団関係者にたまり席券を手配し、理事会で木瀬部屋は出羽海一門預かりとされていた。

 木瀬親方は「北の湖部屋は日ごろけいこし、環境とかも知っている。親方は子供のころからあこがれ、人間性もある。私も力士と一緒に一から勉強したい」と話した。木瀬部屋は親方以下、力士は臥牙丸ら十両3人を含む27人、行司、呼び出し、床山が各1人。北の湖部屋は一気に力士数46人と角界最大の部屋となる。北の湖親方は「けいこ量が多くなり、切磋琢磨(せっさたくま)できる。責任を痛感し、一生懸命に努力したい。木瀬親方にも助けてもらい、みんなでやっていく」と話した。まずは環境作りとして「住むことが第1」と引っ越し準備も始まった。