【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)27日(日本時間28日)=前田祐輔】早大・斎藤佑樹投手(3年=早実)が、大リーグジャイアンツの密着マークを受けた。ジョン・コックス環太平洋スカウト、嘉数スカウトがキャンプ地を訪れ、斎藤の投球に熱視線を送った。

 すでに神宮では大リーグ複数球団が視察しているが、直々に米国キャンプを訪れるのは初めて。室内練習場の金網越しに見守ったコックス環太平洋スカウトは「彼がいいピッチャーということは知っている」と実力を認める。雨天のため、途中練習場をコンプトンからアナハイムに移動したが、約25マイル(約40キロ)ハイウエーを飛ばして密着した。

 斎藤は今キャンプ最多となる約150球の投球を行った。メジャースカウトの存在は「あまり気になりませんでした」と集中。3月1日(日本時間2日)からはオープン戦3連戦が始まる。ジャイアンツは昨年、西武雄星争奪戦に参戦するなど、日本人選手獲得への意識は高い。大石達也投手(3年=福岡大大濠)らも登板予定で、嘉数スカウトは「オープン戦も行きます」と調査を続ける構えだ。