今秋のドラフト1位候補、県岐阜商・高橋純平投手(3年)の夏はベンチで幕を閉じた。

 大会前に痛めた左太もも裏肉離れの影響で、この日もベンチスタートとなった。打撃戦の気配となった3回途中から、高橋はたまらずベンチを飛び出した。キャッチボールを開始し、リリーフ登板に備えた。

 試合後、小川信和監督は「初回の3点が痛かった。でも追いついたところが夏成長したところ。逆転できず勝ちパターンに持っていけなかった」と肩を落とした。

 初回の3点ビハインドをはね返し同点とした。しかし、勝ち越せなかったことで、最速152キロの“守護神”に出番は回ってこなかった。試合後、応援してくれた人にあいさつする際、思わず高橋の目から涙がこぼれた。

 県岐阜商は大一番で、エースを投入できず3年連続準決勝で散った。