野球のU18W杯で準優勝した日本代表メンバーで、静岡の堀内謙伍捕手(3年)が来週中にプロ志望届を出すことが11日、分かった。栗林俊輔監督(43)によると、週明けにも正式な書類を県高校野球連盟に提出する見込みだという。同杯終了後に「プロでやりたい気持ちが強くなった」と、プロ志望を表明していた“世界一の捕手”が、ついにプロ入りへの正式な手続きを踏むことになった。

 堀内は同日、放課後に静岡高校で全校生徒を前に「報告会」に臨んだ。数多くの生徒の拍手に包まれながら、銀メダルを胸に登壇すると「大会を通して本当に良い経験ができた。この貴重な経験をこれからの野球人生に生かして、将来は侍ジャパンに選ばれるような選手になっていきたい」との決意を示した。

 同杯では、7試合で16打数7安打5打点をマークした。大会ベストナインにも選出された活躍をみせ、プロ入りへの夢が現実味を帯びてきた。帰静直後の8日から既に、同校野球部の練習に合流。後輩たちと汗を流している。運命のドラフト会議は10月22日。堀内は、次なるステージを見据え、着実に準備を整えていく。【前田和哉】