「奇跡のバックホーム」から20年-。熊本・藤崎台球場で26日、1996年夏の甲子園決勝で名勝負を演じた松山商(愛媛)と熊本工のOBらによる試合が行われた。

 同年決勝戦では延長10回裏に松山商の右翼手、矢野勝嗣さんが、三塁からタッチアップした熊本工の星子崇さんをアウトにし、今でも「奇跡のバックホーム」として、高校野球ファンの間で語り草になっている。

 現在は熊本市内でバーを経営する星子さんが中心となって今回の一戦を企画。星子さんは「あの時は悔しかったけど、アウトになって今がある」と感慨深げ。当時、右翼からホームに好返球を見せた矢野さんは「また皆で集まることができてうれしい」と話した。なお、試合は9―8で熊本工が競り勝った。

 この試合は、熊本地震の復興支援イベントとして行われ、記念Tシャツやタオルの売上の一部は義援金として寄付される。