<高校野球春季関東大会:樹徳11-0東海大浦安>◇18日◇2回戦◇横浜スタジアム

 樹徳(群馬1位)が東海大浦安(千葉2位)に5回コールドで圧勝し、8強入りした。

 プロが注目する左打ちの大型遊撃手、野平大樹(3年)が3打数3安打2打点1四球と活躍した。3番野平は1回2死から引っ張ってフェンス直撃の右越え二塁打。2回2死二、三塁では、今度は流し打ちを見せて左前打でチーム4点目のタイムリー。さらに3回2死一、二塁から左越え二塁打で8点目を入れた。右に左に柔軟な打撃を見せ、チームを勢いに乗せた。5回は四球を選び4打席出塁だ。

 「逆方向に強い打球が打てた」と振り返った。春の県大会前に練習試合で右手首に死球を受け、本調子ではなかったが、今は「80%ぐらい」と調子を上げてきた。

 投げては、イラン人の父と日本人の母を持つ左腕エースのホジャティ博和投手(3年)が先発して4回を1安打1四球と好投した。

 投打がガッチリかみ合っての勝利に、主将を務める野平も手応えをつかんだ様子だ。今大会を「いいものにして夏は甲子園にいきたい」と意気込んだ。