22日行われた第82回選抜高校野球大会1回戦で向陽高(和歌山)に1-2で敗れた後「21世紀枠に負けて末代までの恥」などと発言した開星(島根)の野々村直通監督(58)が23日、不適切な発言だったとして日本高野連に謝罪した。同日中に開星の校長が和歌山市の向陽を訪れ、謝罪するという。

 甲子園球場で記者会見した野々村監督は「高野連と21世紀枠、向陽高校を侮辱する気はなかった。心からおわびしたい。抽選会後は地元から楽勝と言われ、中国大会王者として負けたら恥ずかしいと正直思った。試合後は悔しく、情けない気持ちでいっぱいだった。相手の守備力、気迫に敬意を表している」と涙ながらに話した。

 日本高野連は侮辱的な発言があったとして、口頭で厳重注意した。小森年展事務局長は処分について「文書での報告をもらってからにしたい」と話した。

 野々村監督は22日の敗戦後のインタビューで「やめたい。腹を切りたい。死にたいですね。もう野球をやめたい。こんな恥をかくことは2度としたくない。野球の話ももうしたくない」などと発言した。