ヤクルトの連勝が止まった。巨人に3連勝して乗り込んだ甲子園で、阪神藤浪晋太郎投手(21)に3安打0点に抑えられた。右打者は無安打。最速157キロの直球と低めに制球されたカットボールに手を焼いた。畠山は「彼ほどの投手だと、こっちがどうこういう話ではない。向こうのデキしだいの部分がある」と話し、近くにいた大引に「なあ、ビッキー」と振ると、大引も「ダルビッシュみたいだった」と言うほどだった。

 攻略に向けて、スタメンに左打者を2人増やした真中満監督(44)も「完全に彼のペースで投げさせてしまった。立ち上がりから乱れることなく投げていた。付け入る隙がなかった」と脱帽するしかなかった。これで今季5戦して0勝4敗。天敵に黒星をつけることはできなかった。クライマックスシリーズでも対戦必至の相手。次の対戦に向けて、悔しさを胸に刻んだ。