阪神坂井信也オーナー(67=電鉄本社会長)が29日、大阪市福島区の本社で仕事納めを行い、来年の漢字を「鋭」「本」「申(さる)」の3字に定めた。

 そのうちの1つの「鋭」について、「“鋭”は金本兄貴が目を上げている姿です」と笑顔で解説。金本を象徴するかねへんの右横のつくりの部分が、“兄”が目をつり上げているように見えるという坂井流のウイットだ。金本知憲新監督(47)を隊長として「超変革」に挑む16年。「鋭気に満ちた精鋭集団で戦っていきましょう」と鼓舞した。

<坂井オーナー過去の「1字」>

 ◆09年「新」=真弓新監督を迎え、改装した甲子園球場で新猛虎時代に期待して。

 ◆10年「虎」=戦いで本物のトラになれ! えとの寅(とら)年にちなんで。

 ◆11年「果」=今年こそ優勝果たせ! 結果残せ!

 ◆12年「達」=リーグV達成、個人目的達成。えとの辰(たつ)年とかけた。

 ◆13年「起」=目を覚ます、奮い立つ、起死回生。起のつくりの部分の「己」が、えとの「巳」(み)年から派生した説にかけて。

 ◆14年「驚」=鳥谷の名前の「敬」の下にえとの「馬」。馬に乗ったような勢いでチームを引っ張ってほしい。ファンを驚かす変身をしてほしい意を込めて。

 ◆15年「無」=「無色から黄色に染めて」。10年ぶり優勝へ再出発の思いを込めた。