ヤクルト今浪が、チームに3連勝を呼び込んだ。開幕スタメンの大引が、腰痛のため3月31日に登録抹消。「6番遊撃」で出番を得たバイプレーヤーは、4回に先制の2点適時三塁打。「何も考えずシンプルに。必死でした」と、無欲で猛打賞をクリアした。

 8回1死満塁のピンチでは、難しいバウンドに体を預けて捕球し併殺を完成。お立ち台で「いる人間がやればいい。チームが勝てばいい」と仕事人らしいコメントを残した。

 14年の途中、日本ハムからトレード移籍した。三男の名前は來希(らいき)。「自分はトレードで来た。レギュラーも確約されていない。いつクビになるかも分からない。来年、また野球ができるように。そういう意味で付けました。この子を見て『頑張らなくては』と思っている」。激戦区の遊撃で味を出し、わが子にいい報告ができる。

 伏兵が主役を張る。故障者を補い合える、ヤクルト野手の厚い層を示している。真中監督は「久しぶりのスタメンで力を発揮した。去年からみんな一丸」と手ごたえ。「明日、バレンティンが合流します。使います」と、左脇腹の張りが癒えた大砲の復帰を明言して引き揚げた。【宮下敬至】