巨人菅野智之投手(26)が孤高のマウンドで涌井とのエース対決に敗れた。ロッテには通算でも3戦全敗。今季一番早くマウンドを降りた。とはいっても6回2失点。過去12戦で7イニング以上を投げ続けた事実は色あせない。一定の責務を果たしたが打線の恵みが訪れなかった。

 本来の姿ではない。6回で127球を要した。初回、先頭の細谷に12球も粘られた。直球、ワンシーム、スライダー、カーブとあらゆる球種をカットされた。力では押せない。繊細に神経を注ぎ、3回までゼロを並べた。だが4回にナバーロ、6回に角中と制御しきれなかった変化球を捉えられた。今季被本塁打2本だった右腕が1試合で2被弾。「細谷さんに始まり、みんなが逆方向を意識している感じがした」と集団の圧力を感じた。一方で「ゼロに抑えれば負けない」と受け止めた。

 エースは救われねばならない。菅野を苦しめる相手を鏡で映した姿が、巨人打線に求められる。10日のソフトバンク戦でも脇を固める城所らに粘られた。この夜も中軸前後の脇に球数を稼がれた。高橋監督は「(涌井は)いい投手だから甘いボールばかりじゃない。粘ればいい、積極的にいけばいいというのは結果論」と線引きした。菅野を救う、目に見える結果が必要になる。【広重竜太郎】