打線のテコ入れも不発に終わった。そして、ソフトバンクが長いトンネルに潜り込んだ。最下位オリックスにまさかの敗戦。日本ハムの投手陣にやられ、この日は右腕西に翻弄(ほんろう)された。試合後のコーチ会議はビジターでは最長であろう約30分に及んだ。工藤監督はさすがに険しい表情だった。「うまく回るところもあれば、回らないところもある。それが野球」。3戦連続の0封負けは南海時代の57年以来、実に59年ぶりの屈辱だった。
打線改造に踏み切った。3番に中村晃を置き、5番に柳田。工藤監督はこれまで3~7番の並びに強いこだわりを見せてきたが、貧打の現状に動いた。「今は内川の調子がいい。そこまでにチャンスを作ってギータ(柳田)となれば、点になる確率が高いと思った」。松田と長谷川が絶不調のため、上位打線で一気に勢いをつける考えだ。だが、西は安定した制球で変化球を含め、内外角を正確に突いてきた。散発5安打で、41回連続で適時打なし。カンフル剤にならなかった。
今季最悪の4連敗。昨年は6連敗があったが、あくまで消化試合でのこと。「相手も打たれようと思って、投げているわけじゃない。勇気を持って、振りにいかないと。がんばるしかない!」。指揮官は消極的な打線を鼓舞した。優勝へのマジック点灯が目前だったはずが、2位日本ハムに5・5ゲーム差。不穏な空気が漂った。【田口真一郎】
▼ソフトバンクが今季初の4連敗。2、3日の日本ハム戦に続いて完封負けを喫した。ソフトバンクの3試合連続完封負けは、南海時代の57年4月24日東映戦、同27、28日毎日戦(スコアは全て0-1)以来、59年ぶり。球団ワーストは4試合連続がある(43、47年に各1度)。



