広島は25年ぶり優勝に向け、最短で22日にマジックが点灯する。広島緒方孝市監督(47)は今日18日から始まる後半戦も前半戦と変わらぬ全員野球を貫く姿勢を示した。マツダスタジアムで全体練習を行い、残り56試合に備えた。中日3連戦の3戦目となる20日には、後半戦のキーマンに挙げた大瀬良大地投手(25)が先発。ペナントレースの主役となるための役者はそろった。
1軍選手だけではない。勝負の後半戦を前に、マツダスタジアムには来日したばかりの新助っ人デラバー、調整中の福井やベテラン広瀬の姿もあった。指揮官が開幕から常々口にしていた「チーム一丸」で、最後まで走り抜く意思表示のようだった。
緒方監督 ゲーム差や貯金には、気持ちを向けないようにしている。前半戦と同様に1戦1戦、我々が目指す野球をやっていく。
指揮官にブレはない。チーム内の競争意識を駆り立てながら、底上げを図ってきた。攻撃陣は好調を維持し、投手陣はローテーションを再編。初戦を大黒柱ジョンソンに託し、岡田から、20日は右肘痛から復帰の大瀬良につなぐ。緒方監督が「しっかり先発を6人そろえないと。大瀬良、福井が力を発揮してくれれば安定した戦い、我々が目指す野球ができると思う」と期待した。
大瀬良にとって、復帰マウンドは背番号14を受け継いだ津田恒実氏の命日でもある。「気持ちは他の人とは違うと思います。元気な姿を見せるのが一番。自分らしい投球で、勝ちにつながる投球ができればいいと思います」。完全復活を印象づける投球を誓った。
早ければ22日にマジックが点灯する。だが、08年の阪神時代に巨人の「メークレジェンド」を喫した新井は言う。「星勘定をしてしまいがちだけど、そんなことをやってもいいことはない。今までとやることは同じ。1戦1戦必死になって勝ちにいく」。現役時代の96年に「メークドラマ」をやられた緒方監督と言葉が重なる。指揮官とベテランが手綱を握り、一戦必勝で頂点を目指す。【前原淳】



