西武菊池雄星投手(25)が自身8連勝で、7年目で初の10勝目を挙げた。1回1死一、三塁のピンチを無失点で乗り切ると、2回から5回までの4イニングは1人の走者も出さない力投。制球に苦しんだが、2回までに6点を奪った打線の援護もあり、粘りの投球をみせた。

 序盤に左足親指付け根のまめがむけ、1点を失った6回途中で降板。初めて2ケタ勝利を手にし安堵(あんど)感をにじませながらも、「点差もありましたし、完投しなきゃいけない試合だった」と悔しさを隠せなかった。

 投打がかみ合ったチームは3連勝。田辺徳雄監督(50)は「(7年目で初の2ケタ勝利は)少し長かった気もするけど、これを機に勝ち星を伸ばしてほしい。バタバタ感もなくなってきたし、落ち着いて投げられている。チームを背負って立つ投手。一本立ちしてもらわないと困る」と、さらなる活躍に期待を込めた。潮崎ヘッド兼投手コーチも「(2ケタ勝利は)遅いくらいだけどね。今年は調子があまり良くない中でもそこそこ投げられるようになってきた。成長が見られるかな」と評価した。