中日白井文吾オーナー(88)が29日、次期監督の有力候補に挙がる小笠原道大2軍監督(42)の指導ぶりを評価した。愛知県東郷町の自宅で取材に応じ、今季初めて2軍の状況に言及。「よくやっているんじゃないか。選手が一生懸命になっているのがいい。非常に明るくなっている」と話した。

 9日に谷繁元信監督(45)を事実上解任。その際、小笠原2軍監督は「なかなか力になれなかった。今は、少しでも2軍をレベルアップさせたい気持ちだけ」と語った。最下位に沈む1軍と対照的に、2軍は57勝35敗6分けで、ソフトバンクとウエスタン・リーグ首位を争っている。指導者1年目ながら、通算2120安打の自ら熱心に指導を続けてきた成果は出ている。

 新監督に関しては絞り込みの最終段階にあり、シーズン終了までに決定する。「立派な人を据えないと」と語ったオーナーの頭に、2軍指揮官の名前があるのは間違いない。【柏原誠】