ヤクルトのドラフト1位左腕寺島成輝投手(18)がプロ入り後、初の実戦登板にのぞんだ。

 先発で1イニングのみだったが、先頭の白崎を138キロの直球で三ゴロ、続く佐野を125キロのスライダーで中飛に抑え、わずか5球で2死を奪う。3番宮崎には甘く入った124キロチェンジアップをとらえられて右安を許したが、4番白根を139キロ直球で右飛に打ち取った。

 1回1安打無失点。最速は139キロ、球数は8球だった。直球、スライダー、カーブ、チェンジアップと球種を試しながらの投球だった。

 春季キャンプで左内転筋の筋膜炎で2軍落ちし、じっくりと調整を続けてこの日の初登板となった。実戦登板は履正社時代の16年10月の岩手国体以来で、約半年ぶり。登板後「正直長かったです」と感想を話した。

 内容を振り返り「ケガをしてから長かったですけど、ピッチングできたことをうれしく思います。スピードは球速は出ていないですが、感覚では指にかかっていたと思っています。打たれた球は少し甘かったそ思います。(1軍経験の打者も多く)しっかり、理想の指にかかったボールが投げられれば押し込めたと思います。できれば早くチームの力になりたいですが、いつまでにというのは考えていない。段階を踏んで、それを目指してがんばりたい」と話した。