野球殿堂入りを決める野球体育博物館の表彰委員会は13日、元ヤクルト監督の若松勉氏(61)、巨人などで活躍した故青田昇氏、日本ハム前オーナーの故大社義規氏、日本の野球史を研究した故君島一郎氏の4人を選出したと発表した。殿堂入りは計168人となった。

 競技者表彰のプレーヤー表彰として選ばれた若松氏はヤクルトの中心打者として1978年に球団史上初の日本一に貢献するなど活躍。監督としても2001年に日本一に輝いた。首位打者に2度輝き、通算打率は日本選手最高の3割1分9厘(4000打数以上)。2173安打、220本塁打をマークした。

 競技者表彰のエキスパート表彰で選出の元大洋(現横浜)監督の故青田氏は川上哲治、千葉茂らと巨人の主力として活躍。首位打者に1度、本塁打王に5度、打点王に2度輝いた。通算成績は打率2割7分8厘、265本塁打、1034打点。

 特別表彰で選ばれた故大社氏は1973年に日拓を買収。球団に情熱を注ぎ、81年には日本ハム初のリーグ優勝を見届けた。故君島氏は日本の野球を発祥からまとめた「日本野球創世記」を刊行した。

 プレーヤー表彰では有効投票数の75%(今年は228票)が当選必要数。若松氏は288票だった。エキスパート表彰の青田氏は有効投票36票のうち、31票を集めた。

 表彰式は7月24日のオールスターゲーム第1戦(札幌ドーム)で行われる。

 [2009年1月13日20時58分]ソーシャルブックマーク