<日本ハム3-1ソフトバンク>◇18日◇札幌ドーム
ソフトバンクが、日本ハム・ダルビッシュの快進撃を再び止めた。初回に柴原の左前適時打で1点を先制。ダルビッシュは札幌ドームでは昨季から31イニング無失点を誇ったが、その記録に歯止めをかけた。それでも試合後、王監督の声は低く響いた。「投手は悪くない。打つ方の責任だ。いくら相手がいい投手だと言ったって」。2回以降はわずか1安打。ダルビッシュに連敗を喫した。
3日の前回対戦で、ダルビッシュの連続無失点記録を24イニングで止めたのもソフトバンクだった。「立ち上がりの失投を見逃さないで打つこと。特にダルビッシュは力で押してくるところがあるから」。17日に王監督はダルビッシュ攻略のヒントをこう明かした。狙いは的中した。初回、先頭の川崎は147キロの直球を左前に狙い打ちし、突破口を切り開いた。続く仲沢も初球から強攻策。空振りは142キロの直球だった。3番柴原も初球、147キロの直球を空振り。チームとして明らかに早いカウントから直球に狙いを定めていた。
ただ、ダルビッシュは試合の中で「進化」していた。6回の川崎の第3打席。カットボールで追い込むと、121キロのカーブで空振り三振に仕留められた。2回以降、変化球主体、緩急を巧みに操るダルビッシュに、二塁さえ踏めなかった。「相手も制球がいいからね。甘い球も中にはあっただろうけど。ダルビッシュも進化している」と王監督。今季初対戦となった小久保は「イメージが去年と全然違った。直球でガンガン来るんじゃなく、変化球でうまく攻めてきた。打線が良くても悪くても、なかなか打てる投手じゃない」と評した。
これで今季の対戦成績は0勝2敗、打率1割4分8厘。「これから5、6回対戦する投手なんだから。相手の投球と自分の打撃を照らし合わせて考えないと」。パ・リーグで唯一、ダルビッシュから得点を奪ったソフトバンクだが、その王監督でさえ、危機感をあらわにした。【中村泰三】




