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真弓&岡田独占対談!足りなかった精神力

岡田前監督(左)からボールを手渡され、笑顔の真弓新監督
岡田前監督(左)からボールを手渡され、笑顔の真弓新監督

<真弓明信&岡田彰布 阪神バトンタッチ対談(中)>

 虎に足りないのは「精神力」だった。阪神真弓明信新監督(55)と、岡田彰布前監督(50)のバトンタッチ対談第2弾。テーマはV逸チームの要因に及んだ。前監督は新加入の新井を初めとした「精神力」が足りなかったとした上で、理想のオーダーにたどりつけなかったことを新監督に明かした。そして補強するならスペシャリスト。85年日本一戦士による継承の儀式は核心に迫っていった。

 真弓監督 オカは言っていたよね。優勝を逃がしたけど、あとわずか、「何か」があれば、優勝できていたって。その「何か」っていうのは?

 新監督と前監督が語り始めて30分が過ぎた。ここで真弓監督が、具体的なことを岡田氏に問いかけた。わずかな時間、岡田氏は考え、こう真弓監督に打ち明けた。

 岡田氏 真弓さん、それは「精神力」だと思います。技術を越える精神力。最後の最後、それが欠けていたわけです。

 真弓監督 具体的には?

 岡田氏 端的な例が新井です。FAで入団してきて、金本の前を打たせた。3番新井、4番金本です。でもね、これは新井の精神面のことを考えた並びだったんです。広島で長くやってきて阪神に移ってきた。優勝争いの経験もない。重圧はすごかったはずですよ。だから金本の後ろを打つプレッシャーを考えて3番に据えた。本当なら新井は5番だった。

 真弓監督 確かに阪神の重圧はすごい。自分も移籍してきた時がそうだったからね。

 岡田氏 最初は3番新井、6番鳥谷でスタートし、それがうまく機能した。でも自分の中では五輪から戻ってきた時点で、3番鳥谷、5番新井でいくつもりでいた。勝負の時期に来れば、新井がキーになるから、ってコーチにもいつも伝えていたから。でも、結局、最後はああいう形(北京五輪には腰を骨折したまま出場し、チーム復帰後、治療に専念。終盤、強行出場も不振のままシーズン終了)になった。故障は関係ない。みんな抱えながらやっているんやからね。新井には入院したら休ませたるって言ってたんやけどね(笑い)。やっぱり重圧に勝つ精神力かな。

 真弓監督 新井を含めてまだ自分の中でははっきりと打順を決めているわけではないんだよね。すべての選手をまず見たいと思っているからね。もっとも4番金本は決まっているけど。いずれにしてもオカの経験、意見を参考にさせてもらうよ。

 岡田氏 そういう意味では鳥谷の成長は心強いと思いますよ。他球団が1番怖がっているのは、金本を除けば鳥谷ですから。だから最後は3番を打たそうと思っていたんです。

 真弓監督は打順に関しては、まだ言及していない。金本4番が決まり、その脇を固める並びをどう考えていくのかが今後のテーマとなる。

 真弓監督 やはり金本のあとを打つ5番は重要なポジションになるよね。そこはオカが言ったように、技術以外のところでの強さが影響してくるから。それを見て、判断していくよ。

 最初に前監督に久保田先発プランを明かした真弓構想。打線に関しては、そこまではまだ踏み込んではいない。情報収集に熱心な新監督は、さらに今のチームに補強を加えるなら、どの部分かと問う。すると前監督はこう即答した。

 岡田氏 スペシャルな選手です。守備、走塁…、それらの部分を任せられるスペシャルプレーヤーです。メンバーが固定されてきたから、今は枠の中にそういう選手を入れることができる。終盤、ここという場面で盗塁を成功させられるとか、肩がめちゃくちゃ強いとか…そういう選手がいると有利に戦えるんじゃないかな。

 真弓監督 例えば甲子園の外野の守りは重要だからね。それに甲子園の特性を考えれば、ホームランは多く期待できない。だったら走塁がカギを握る。そういう考え方でいくしかないやろね。

 予定の時間が過ぎても、2人の会話は止まらない。いよいよ話題は「監督論」に進んでいく。【取材・構成=内匠宏幸】

 [2008年10月29日10時11分 紙面から]


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