ええっ!!

 あこがれのメジャーリーガーからエールだ!

 関西独立リーグの神戸9クルーズからドラフト7位指名を受けた吉田えり投手(16=川崎北2年)に18日、ナックルボールの「師匠」から驚きの激励メッセージが届いた。レッドソックスの先発右腕ティム・ウェークフィールド(42)がAP通信を通じ「いつか彼女のピッチングを見たい。(プロでの)成功を祈ります」と寄せた。

 吉田は同投手のビデオを見て魔球をマスター。ニークロ兄弟ら名投手を輩出したナックルボーラーの系譜だが、その習得の難しさにメジャーでも絶滅危機にあるだけに、同投手は「自分を目指してくれるのは光栄だ」と後継者の出現を喜んだ。それが女子高生となれば「お手本になるなんて不思議な気分。それがニークロじゃなく自分だなんて、恐縮だよ」と照れくさそうだったが「彼女から学ぶこともあるだろう」と対面できる日を望んでいた。

 「女子高生プロ野球選手」の話題は、世界規模の広がりを見せている。前日17日にAP通信が「16歳の女子高生が日本初の女子プロ野球選手に」と世界に打電。大リーグの公式ホームページも「ウェークフィールドに見習った女子高生」と紹介し、これらの報道を受けて「師匠」も反応したとみられる。

 ウェークフィールドの言葉通り、いつか対面が実現すれば…。直々にナックルボールの秘訣を伝授されるという、夢のような出来事が起きるかもしれない。